食器館コラムVol.13~ノリタケ 日本製磁器、近代化への礎~
ノリタケは愛知県名古屋市にある日本のメーカーです。
磁器製造において日本を代表する会社のひとつです。本来ノリタケは洋食器メーカーなのですが、日本製食器という意味で当HPでは和食器のカテゴリとしています。
【ノリタケの特徴】
ノリタケは日本において初めて硬質磁器製洋食器の大量生産化に成功したことで知られています。それ以前にも作られてはいましたが、贈答用かつ場合によっては皇室への献上用など特別な機会で用いられるものが基本でした。ノリタケの技術により多くの人々の元へ届くことになりました。
洋食器メーカーとして日本の第一線を常に走り続けてきたノリタケですが、以前は和食器の製造も行っておりました。「乃りたけ」シリーズです。こちらはすでに廃版となってしまっております。
【ノリタケの歴史】
ノリタケの前身である日本陶器合名会社が設立されたのは1904年のことでした。1876年頃より欧米向けの貿易を行っていた森村組では、海外需要が高い硬質磁器の製造に取り組み始めました。磁器製造工場を愛知県則武に作りました。会社はその後ノリタケという名称に変わる(※1981年に(株)ノリタケカンパニーリミテド、2004年にノリタケ(株)に変更)のですが、これは工場を作った地名に由来しています。
また前述の森村組時代から日本陶器時代、主に海外輸出用に作られていた食器を「オールドノリタケ」と呼んでいます。オールドという言葉から古いノリタケがすべてオールドノリタケと誤認されがちですが、海外輸出向け(※一部国内向けも存在します)かつ上記時代に作られた製品がオールドノリタケです。国内向け製品と比べると各所に金彩を使った作品などデザイン性の高い製品が多く取引されていました。
【ノリタケの代表的なシリーズ】
⓵YOSHINO(ヨシノ)
ヨシノは1988年に発売が開始されたノリタケを代表するシリーズです。奈良県吉野山の桜をイメージしてデザインされました。
②CHER BLANC(シェールブラン)
シェールブランは2012年から発売が開始されました。フランス語で「親愛なる城へ」という意味を表すシリーズ名はノリタケがこれまでこだわってきた硬質白磁磁器へのプライドが作り上げたまさに至高の「白い食器」です。
③となりのトトロ
となりのトトロシリーズは1993年から発売が開始されました。スタジオジブリの名作となりのトトロに出てくるキャラクターと草花が描かれた大人気シリーズです。スタジオジブリではトトロ以外にも魔女の宅急便シリーズが展開されています。
【こんなノリタケを扱ってきました】
⓵YOSHINO カップ&ソーサー

上記でご紹介したヨシノの紅茶用カップ&ソーサーです。
②オールドノリタケ フライングスワン カップ&ソーサー

こちらはノリタケの歴史の項目でご紹介したオールドノリタケのカップ&ソーサーです。オールドノリタケの中でも非常に有名な人気シリーズです。
③ソースパン オレンジ

こちらはレトロポップ感あふれるオレンジカラーリングのホーロー製ソースパンです。ノリタケは磁器製造だけでなく、調理器具やガラス製品なども取り扱ってきました。
いかがだったでしょうか。すでに販売済みの商品も含まれており、現在店頭にはないものもございますが、食器館ではほかにもたくさんのノリタケを取り扱っております。お店を訪れる際には、ぜひチェックしてみてください。またこのHPではこれら以外にも過去に取り扱っていたノリタケをギャラリーとして紹介しております。
ギャラリー(ノリタケ)
【おわりに】
貿易による外貨獲得、工場製造による量産化など、ノリタケは前身時代から日本の近代化の歴史において重要な役割を果たしていました。今現在でもノリタケは日本を代表する食器メーカーとして、我々の日常を彩っています。特に硬質白磁はノリタケの伝統であり歴史であり、何よりその白さこそがノリタケの強みとも言えるでしょう。