食器館コラムVol.5~清水焼 都で花咲く伝統の器~
清水焼食器館コラムVol.5~都で花咲く伝統の器~
清水焼は、京都府で製造される陶磁器の総称です。ルーツこそ異なりますが、京焼と呼ばれることもあります。特徴は四季や草花などを描いた鮮やかな色彩が挙げられます。また、その地域柄ゆえに茶道具が多く製造されています。 清水焼は日本の伝統工芸品の一つであり、その独自の美しさと歴史的背景から多くの人々に愛されています。今回のコラムでは、清水焼の特徴や歴史、有名な作家・窯元について詳しく説明していきます。
【清水焼の特徴】
清水焼の最大の特徴は、鮮やかな色彩と繊細な描写です。四季や草花、風景などをテーマにした作品が多く、日本の美意識を感じさせます。また、釉薬の美しさや手の込んだ絵付けが清水焼を特別な存在にしています。原材料については特に規定はなく、全国各地から取り寄せて作られています。唯一の規定はろくろなどの成型、絵付けはすべて手作業であることです。伝統技術を受け継ぎながらも現代のニーズに合わせたデザインも取り入れられており、幅広い世代に親しまれています。 清水焼は普段使いから贈り物まで幅広い用途に活躍し、その美しさと実用性から多くの人々に愛されています。
【清水焼の歴史】
清水焼は江戸時代から始まります。茶の湯の流行や都としての豊富な流通網も相まって徐々に清水焼は盛んとなります。その後野々村仁清や尾形乾山の活躍により、清水焼は高い評価を受けました。この二人の作風は現代においても、仁清写・乾山写として多大な影響を与えています。
【清水焼の有名な作家・窯元】
清水焼には数々の有名な作家や窯元が存在します。清水焼の歴史で紹介した野々村仁清や尾形乾山は清水焼を代表する作家ではありますが、今回は別の作家をご紹介いたします。今回ご紹介する作家や窯元は伝統の技術を守りながらも新しい表現を追求し、その可能性を広げ続けています。
①陶葊
陶葊は清水焼の窯元です。とうあんと読みます。丸みを帯びたフォルムの玉湯呑が代表作です。職人一人ひとりによって丁寧にされる色絵付けや特殊な釉薬を用いた花結晶と呼ばれる模様など大変色鮮やかな作品が多く人気を博しています。
②山本(平安)壱楽
山本壱楽は清水焼の作家です。壱楽窯の当主でもあります。平安というのは清水焼の作家を表す際に用いられることが多い別称です。くっきりと描かれる染付や素地に施される彫刻など、力強さを感じる作陶が特徴です。
③森俊山
森俊山は清水焼の作家です。俊山窯の当主でもあります。俊山自身は透かし彫りが得意ですが、窯作では現代的なデザインの作品や乾山写しの作品もたくさん取り扱っています。
【こんな清水焼を販売していました】
食器館でも、さまざまな清水焼をお買取り、販売してきました。こちらではこれまで食器館で販売していた九谷焼について画像と併せて紹介していきます。
①陶あん 玉湯呑 チューリップ

こちらは先ほどご紹介した陶あんの作品です。チューリップの絵柄が特徴的で、丸みを帯びたフォルムからとても柔らかな印象を受ける湯呑です。
②清水焼 今橋貴古 白梅 急須

こちらは貴古窯当主、今橋貴古による作品です。手作業で描かれた白い梅がとても印象的な作品です。
③大野瑞昭作 カップ&ソーサー

こちらは瑞昭窯当主、大野瑞昭による作品です。外側は赤絵の唐草模様、内側は呉須の花鳥図で描かれています。
いかがだったでしょうか。これらは既に販売済みの商品のため、現在店頭にはございませんが、食器館では他にもたくさんの清水焼を取り扱っております。お店を訪れる際には、ぜひ清水焼をチェックしてみてください。
またこのHPではこれら以外にも過去に取り扱っていた清水焼をギャラリーとして紹介しております。
ギャラリー(清水焼)
【最後に】
清水焼はその歴史的背景から非常に落ち着いた、それでいて印象的な作品が多くあります。清水焼の魅力は日本的な美意識とその歴史にあります。今回のコラムでそんな清水焼の魅力について知っていただけたら大変うれしく思います。それではまた次回のコラムでお会いしましょう。