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食器館コラムVol.6 ~ホーロー デメリットこそが魅力?~

食器館コラムVol.6~ホーロー デメリットこそが魅力?~

 

こんにちは!食器館の川島です。このコラムではお店で取り扱うことの多いアイテムやカテゴリについて紹介していくことを基本としていますが、たまにコレクションアイテムや1つの品物について深堀りするなど趣向を変えたものを書いていきたいと思います。というわけで、今回はホーロー特集とさせていただきます。

お鍋などの調理器具や保存容器はもちろん、プレートやマグカップなどキッチン関連のアイテムとして長年活躍してきたホーロー製品ですが、今回のコラムではそんなホーローの魅力について説明していきます。

 

【ホーローとは?】

ホーロー(琺瑯)は金属の上にガラス質の釉薬を焼き付けてつくられる素材です。熱伝導性が非常に高いため、昔から鍋ややかんなど調理器具として重宝されてきました。さらには酸への耐性やにおいの吸着も起こりにくいという特性を生かして保存容器の素材としてぴったりです。ホーローの保存容器であれば、冷蔵はもちろんそのまま冷凍保存もできます。

直火もIH調理もOK(※サイズや形状などによっては不可の場合があります)、オーブン調理もできます。電子レンジでの使用はできません。

素地は金属製ですが、表面がガラス質ということで衝撃等に弱いです。また、表面のガラス質が剥げたりそもそも釉薬がかかっていない場所から錆が広がることがあります。いろいろと便利ではありますが、取り扱いには注意が必要です。

 

【ホーローの魅力】

ここまではホーローの特徴についてご説明させていただきましたが、ここからはホーロー製品の魅力についてご紹介していきます。

①質感

下地が金属なのである程度重さはありますが、表面はガラスの釉薬でコーティングをしているのでそこまで無骨な感じがありません。しっかり作りとどこか柔らかな印象を持たせてくれるのも、ホーローの魅力の一つです。

②カラー&デザインの豊富さ

釉薬のカラーバリエーションが多いため、鮮やかなアイテムが多いです。シンプルな単色ももちろん人気ですが、いわゆる「レトロポップ」と言われる昭和の時代に流行した多色デザインも人気です。

何を隠そう私自身がホーローアイテムのコレクターなのですが、同じものを色違いで揃えるもよし、違うアイテムでカラーを統一させるもよし、こんな風にコレクター欲を掻き立てられるのもまた魅力と言えます。

 ③アイテムの多様さ

キッチン周りはもちろんバスグッズやガーデンアイテムなど、その使い勝手の良さから様々なシーンでホーロー製品は作られています。筆者もいくつかコレクションしていますがキャニスター、両手鍋、コランダー(水切り)、マグカップ、ブレッドケース、バケツ、洗面器など多種多様なラインナップです。

 ④錆

先にデメリットの一つとして紹介してしまいましたが、そんな錆が実は魅力の一つだったりします。「シャビーシック」というインテリア用語があります。これは「古びた、上品な」といった意味合いを持ち、素材感やその経年などを楽しむスタイリングです。アンティークやヴィンテージのホーローの経年による錆は、このシャビーシックの考えとマッチングしています。また、その錆が作り出す1点ごとの唯一無二性により、これまたコレクションとしての価値が高まります。

【こんなホーロー製品を販売していました】

ここからは過去に食器館でも取り扱いのあった製品をいくつか紹介します。

 ①エナコペン ホーローケトル

こちらは江尻ホーロー株式会社より発売されていた、エナコペンシリーズのホーローケトルです。江尻ホーローは野田琺瑯や富士ホーローなどと一緒に長らく日本のホーロー製品を作ってきた会社でしたが、2018年に廃業となっています。北欧風のデザインがかわいらしいアイテムです。

 

②グレイビーボート

こちらは製造元不明のグレイビーボートになります。皆様にはカレーポットという名称のほうがなじみ深いかもしれません。もともとはグレイビーソースという肉料理用のソースを入れるためのものでした。ステンレス製のものが一般的ではありますが、ホーロー製品も多数生産されています。

 

③ヴィンテージボウル 

こちらは東南アジア製と思われるヴィンテージアイテムとなります。

魅力の一つとして紹介していた、まさにシャビーシックな逸品です。錆が露出してしまっているので、食器としての使用は避けたほうが良いですが、小物入れやインテリアなどまだまだヴィンテージ品として活躍してくれそうです。

 

【おわりに】

いかがだったでしょうか。今回はホーローについてご説明させていただきました。基本的にはお店のメイン商品や取り扱いが多いカテゴリについての紹介をしていきますが、たまにはこのようなコラムで食器の魅力についてご紹介させていただければと思います。