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食器館コラムVol.3~有田焼 日本磁器の至宝~

有田焼 ~日本磁器の至宝~

 

こんにちは!食器館の川島です。今回のコラムでは、有田焼について紹介いたします。有田焼は佐賀県有田町周辺で生産される磁器の総称で、その透明感のある白磁と繊細な絵付けで知られています。早速ですが有田焼の魅力に迫ってみましょう。

 

【有田焼の特徴】

有田焼の最も特徴的な点は、その洗練された美しさにあります。透明感がありながらも高い強度を持つ白磁の製造は、緻密な技術と職人の熟練を要します。また、細やかな絵付けによる芸術性のみならず、食器としての高い実用性を兼ね備えています。食卓を彩るだけでなく、その美しさは食器としての価値を一層高めています。

 

【有田焼の歴史】

有田焼の歴史は古く、江戸時代初期の17世紀に始まります。朝鮮半島からの技術移入により、日本での磁器生産がスタートしました。その後、有田町周辺の豊かな原料を活用し、有田焼は急速に発展しました。現在、有田焼は日本磁器の代表として世界中で愛されています。

 

【有田焼の有名な作家・窯元】

ここからは有田焼の中でも知名度があるいくつかの作家・窯元についてご紹介していきます。

 

⓵今泉今右衛門

今泉今右衛門は有田焼の作家、窯元です。

有田の三右衛門と呼ばれる有田焼の中でも特に優れた窯元の1つです。初代から当代(十四代)まで続いています。中でも十三代と十四代は人間国宝(色絵磁器)に選出されています。

 

②酒井田柿右衛門

酒井田柿右衛門は有田焼の作家、窯元です。

有田の三右衛門の2つ目です。初代から当代(十五代)まで続いています。中でも十四代は人間国宝(色絵磁器)に選出されています。

 

③源右衛門窯

源右衛門窯は有田焼の窯元です。

有田の三右衛門の3つ目です。上記2つと比べると、流通量も多く価格帯的にも手に入れやすくなっております。

 

これら以外にも有田焼には多くの著名な作家や窯元が存在します。歴史ある窯元も多いですが、その伝統と技術だけでなく現代的な感性を加えた作品も多く生まれています。多才な技術と多彩な作品は、時代を超えて多くの人々を魅了しています。

 

【こんな有田焼を販売していました】

食器館でも、さまざまな有田焼をお買取り、販売してきました。伝統的な絵付けからモダンなデザインまで、幅広いスタイルの有田焼と出会ってきました。こちらではこれまで食器館で販売していた有田焼について画像と併せて紹介していきます。

 

①源右衛門窯 染付向日葵 蕎麦猪口

こちらは先ほどご紹介した源右衛門窯より、染付で描かれた向日葵が印象的な蕎麦猪口になります。汎用性が高く、湯呑や小鉢としてもご利用いただけるサイズ感となっております。

 

②其泉 琳派古伊万里 銘々皿

其泉は有田焼の商社である賞美堂のオリジナルブランドです。

藍色と金彩を用いた豪華絢爛なデザインが特徴で、琳派というのは江戸時代の画家尾形光琳らによって確立された美術様式の名称です。

 

③十四代辻常陸 染錦牡丹花文 大鉢

こちらは有田焼の作り手である辻家十四代目の作品です。辻家は有田焼の名家として350年以上の歴史があります。

染付と赤絵を組み合わせた伝統的な技法である染錦を用いて描かれた牡丹の絵柄が見事な大鉢です。

 

いかがだったでしょうか。これらは既に販売済みの商品のため、現在店頭にはございませんが、食器館では他にもたくさんの有田焼を取り扱っております。お店を訪れる際には、ぜひ有田焼コーナーへ足を運んでみてください。

 

またこのHPではこれら以外にも過去に取り扱っていた有田焼をギャラリーとして紹介しております。

ギャラリー(有田焼)

 

【おわりに】

有田焼は日本の伝統と美意識が凝縮された素晴らしい食器です。今回のコラムで、少しでも有田焼の魅力を感じていただけたのであれば幸いです。 有田焼を知って、見て、触って、日本の伝統工芸品に対する理解と興味が深まることを願っています。ぜひ一度食器館に来店いただき、魅力溢れる有田焼をご覧ください。それでは、次回のコラムでお会いしましょう。ありがとうございました!